スタンフォードブリッジツアーの後は、スタンフォードブリッジからすぐ近くのところにある、プレミアリーグの中堅クラブ、フラムのホームスタジアム、クレイヴンコテージへ。
クレイヴンコテージ
クレイヴンコテージでもスタンフォードブリッジのようにスタジアムツアーをやってることはやってる。ただし、ツアー開催は週末のみ。なので、自分が行く日は、確実にツアーはやってない。
スタジアムの中を見れないんだったら、行くのやめよっかな~とも思ったけれど、キャパシティ26000人、独特な雰囲気を持つスタジアム、サンフレッチェ広島のホームスタジアムとして新たに建てるとしたらこういうスタジアムが理想な気がする・・・・
と、前々から思ってたので、スタジアムまでは行ってみることにしました。
そして、「中見せて!」とダメもとで言ってみることに(笑)
日韓W杯後の2005年ぐらいに、日産スタジアムにたまたま寄ってみて、「中見せて!」と言った時は見事に玉砕。だから今回もどうせ無理だよねぐらいの気持ちで言ってみることにしました。見れたら嬉しいな~という気持ちで。
クレイヴンコテージは、一部のサッカーファンからは絶大な人気を誇るスタジアム。なんで?かは、この後の旅行記を見て感じ取ってもらえればと思います。
クレイヴンコテージへ
スタンフォードブリッジツアーの後、再び、フラムブロードウェイ駅に戻って、地下鉄のホームへ。クレイヴンコテージへは、地下鉄ディストリクト線のまたまたウィンブルドン行きで。フラムブロードウェイ駅の次の次が、クレイヴンコテージの最寄り駅、パットニーブリッジ駅です。
パットニーブリッジ駅からは、少々歩きます。といっても15分ほど。川沿いに北西方向へ。ちなみにこの「川沿いに」の川は、ロンドンのといったら、この川、テムズ川です。
大きい道路を越えたら、大きな公園登場。
テムズ川。第一印象は誰が見ても、水が茶色くてきったね。っていうと思います。ま、まあ、ロンドンぽいかな?ロンドンの街は場所にもよるけど、きれ~い!とはほど遠い。スタンフォードブリッジ、クレイヴンコテージ周辺はものすごくきれいな方です。
そのまま、しばらく公園を歩いていると。ややっ!何やら壁があって、その上にフェンスとと屋根がある横に長い建物。
公園の道路側に回ってみると、やっぱり!これがフラムのホームスタジアムのクレイヴンコテージ!レンガの建物に細いドアが何個も何個も並んでる。これが試合の時のスタジアムの入口。
チケットゲートの横にはレンガ造りのノスタルジックで、横になが~い建物。レンガは表面だけの飾りであとはプレハブのようにも見える(笑)
プレハブ・・・じゃなかった、レンガの建物の高さは10mぐらいといったところ。2階建てぐらいの学校のようにも見えてきた。道路を挟んだ隣の家の方が高さはよっぽど高かったりします。
チケットオフィスって書いてある。スタジアムのようには見えないけれど、まぎれもなくここがクレイヴンコテージ。
プレハブ・・・・じゃなくて、レンガ造りの建物の一角にフラムのスタジアムショップ発見。
中は、平日にもかかわらず人がちらほらいました。スタジアム前の道路は人の気配はほとんどないのにね。広さは、サンフレッチェ広島のショップであるVPOINTよりも小さい。コンビニの半分ぐらいの大きさ。
それでも中はフラムグッズがびっしり。品数は豊富です。
店内を少々眺めた後、意を決して、ショップの店員さんに突撃!ダメでもともと!
自分 「あの~、スタジアムの中を見せてもらいたいんだけど・・・」
店員 「いいよ。」
へ?なにこれ?まじで?
店員 「でも、5ポンドかかるけどいい?」
自分 「OK、OK。スタジアムの中が見れるならなんでもOK。そんなツアーみたいなのっていつでもやってるんです?」
店員 「うん。マイケルジャクソンツアーってのでやってるよ。」
マイケルジャクソンツアー・・・。はっきりと覚えてる。フラムのホームページでスタジアムツアーの情報を調べてるときに、スタジアムツアーの他に、マイケルジャクソンツアーというのがあって、そのツアーでマイケルジャクソン像が見学できます。と。
その時は、なんでクレイヴンコテージにマイケルジャクソンの像があって、それを見るだけに金払わんといけんのんじゃい!ぐらいに思ってた。
まさか、それでスタジアム見学もできるとは・・・・でも、見れないよな~って思ってたものが見れるとわかったので、すごく感激。
ショップで少し待ってると、フラムの職員らしきおばさんが登場。ショップの奥の隠し扉からクレイヴンコテージの中へGO!マンツーマンです。マンツーマン・・・
クレイヴンコテージの中に入ると、いきなりコンコース。おおぉ!外のレンガのイメージとはうってかわって、狭いけれども、チームカラーの白と黒できれいに作られてて、いい雰囲気。案内看板も数多くしっかりしてるじゃん。
横を見ると、すでにピッチとスタンドが見える!中にはスタジアムの清掃をしている人達。
入口を抜けると、クレイヴンコテージのピッチとスタンド!これこれ。この雰囲気。テレビでよく見た雰囲気。スタンドからピッチまでも当然近い。
クレイブンコテージのスタンドは、すべてつやつやのブラック。これがまたかっこいい。スタンドの黒いシートの画もいいんだけど、このスタジアムは人がうまったときも、テレビで見ると、独特な異様な雰囲気があります。
写真のスタンドの先に見える小屋が本来クレイヴンコテージと言う建物。その小屋の名前がそのままスタジアムの名前になってます。
黒光りスタンド。あのスタンドは何スタンドで、こっちがホームのスタンドでとフラムおばさんが教えてくれました。終始上機嫌で。なんだ?日本人がそんなに珍しいか?
フラムおばさん 「ところで、昨日の試合も見に来たの?」
自分 「いや、見に来てない。」
というか、試合を見にきたんなら、旅行客がその翌日にまたクレイヴンコテージには来んって。
フラムおばさん 「テレビでは見た?」
自分 「ううん。テレビでも見てない。結果はどうだったの?」
フラムおばさん 「もうすごかったんだから。5-0よ。5-0でフラムの勝利。ほら、芝生がところどころはげてるでしょ。昨日の選手達は熱かったよ~。」
上機嫌だった理由はそれか・・・・
と、フラムおばさんの質問になんとか頭をふりしぼって英語で答えながら、ゴール裏スタンドからテムズ川側のスタンドへ。
ゴール裏のコーナー側にある部屋が、テレビ中継のアナウンサーや解説者の席だそうです。ゴール裏にあるってのはめずらしい。
川沿いから見たクレイヴンコテージ。この屋根がね、この屋根。クレイヴンコテージのなんともいえない雰囲気を作ってるひとつの理由でしょう。屋根から下に伸びる柱は試合を見るのには、すごく邪魔そう。まあ、これもイングランドのオールドスタジアムの特徴。
川沿いのサイドスタンドは一番下から上までかなり急な傾斜。近々スタンドを増やすそうです。こじんまりとしててもキャパは26000人で、しかも毎試合満員だからね。
ゴール裏スタンドの横に、マイケルジャクソン像。これか・・・。なんでクレイヴンコテージにマイケルジャクソン像が。というのは、フラムのオーナーがナイツブリッジ(ロンドン中心部のショッピング街)にハロッズという百貨店の経営者で、その店によくマイケルジャクソンが来てて、親交があったからとのこと。
ハロッズは日本のロンドンガイドブックにも乗っている有名百貨店です。サッカーファンじゃない限り、普通にフラムFCよりハロッズの方が有名ですね。
ふ~ん。フラムサポーターはどんな感情なのかな?
別にこれといって見たくはなかったけれど、わざわざ扉を開けて、特別に見せてくれるというので、チケットゲートの中に入って写真をパシャリ。数が多いっていうのはいいよね。スタジアムに入るときすんなりと入れそう。
このへんでクレイヴンコテージ見学は終了。
まさかスタンドやピッチを見れると思ってなかったので、見れたことにすごく感激しました。
スタジアムもこじんまりとして、建物自体の外見も風情があり、周りの風景と見事に同化しつつも、内部はピッチとスタンドの距離が近く、スタンドの傾斜もかなりあって、興奮もののスタジアム。
スタジアムって聞くと、でっかい箱物ってイメージがあるけれど、決してそれが全てじゃない。
クレイヴンコテージのように街中にたたずむ家のような、公園のようなスタジアムもある。しかもそれは、れっきとしたフットボールの母国イングランドのトップリーグであるプレミアリーグのスタジアム。
スタジアムの建設費は1500ポンド。といってもこれは100年以上前の話。現在の貨幣価値で日本円に直したとしても20~30億円ほどです。100年以上前の建築物なので、建築後に、時代に合わせて改修も入ってはいるけれど、それをあわせても、たぶんそんなに高額まではいかない。
どうですか?広島市のみなさん、サンフレッチェ広島スタッフ&サポーターのみなさん。
自分は、サンフレッチェ広島の規模や現状の集客数、広島市の財政状況、土地状況を考えたらこれぐらいのスタジアムがまさに理想だと思う。
ちっちゃなスタジアムだけれど、いざ試合となれば、プレミアリーグでもトップクラスの熱い雰囲気が生まれるスタジアムです。ちっちゃいからこそ、みんなのクラブに対する想いが、これでもかというくらい密集して集結するんだ。
こんなスタジアムが広島にあったならば、広島市民、広島県民はサンフレッチェ広島の試合を通して、広島を誇りに思い、すごく幸せになれるんじゃないかと思います。
と、サンフレッチェ広島ホームスタジアムとクレイヴンコテージを重ね合わせて、妄想しながら次なる場所へ。
次はロンドン中心部の有名どころ観光。スタジアムだけ見てたんじゃ、ロンドンまで行って、あれを見ないなんてアホじゃんって感じになるので(笑)まあ、見たいのはスタジアムだけじゃないってことで。
>>12.God save the queen 英国王室と憧れのロンドンを感じる
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