広島サッカースタジアム建設場所が決まり、またサッカースタジアム建設に向けての公的な募金も開始されたということを受けて、ここ数か月間は新聞でもサッカースタジアム特集が組まれたりと、注目度はますます上がっている印象を受けます。少し気になる点としては、焦点があきらかに「サッカースタジアムに付随する機能」にいってしまっている点です。
複合型スタジアム
サッカースタジアム。サッカーをするグラウンドに観客席がついたものがサッカースタジアムの基本機能ではあるけれど、それだけではスタジアム建設費(投資額)に対する集客数が割にあわない。また、プロサッカーの試合は頻度が多くても1週間に2回で、それ以外の日はスタジアム利用者が極端に下がる空白の日ができてしまう。そういったことから、スタジアムにサッカーをする、見る以外の機能をつける、機能を複合させることで、集客数と稼働日数を稼ごうという、一見荒業。
『サッカースタジアム』であることを忘れるな
複合型スタジアムに焦点がいってしまいがちになるのは、集客数、稼働数がずっと懸念されていて、ある意味仕方がないとは思うけれど、だからといって、サッカースタジアムという基本的な機能をないがしろにするのはよろしくない傾向だと思います。
マツダスタジアムの時は、『観客』にスポットがあたり、いかに観客が快適かつ楽しく野球観戦できるか?がスタジアム建設の焦点でした。サッカースタジアムもまず一番に焦点をあてないといけないのは『観客』のはず。そこを外した状態で付随機能のことばかり考えてると。。。本来重視するサッカースタジアム機能が中途半端になって、付随も共倒れということにならないようにするべきです。