「中2日の柏戦では、2失点したとはいえ、そこはできていた。粘り強く守れていた。だが、中5日の横浜FM戦ではできなかった。それは、体力の問題ではない。意識やコミュニケーションの問題だと思う」
試合前の森保監督の言葉。
リーグ戦の前節では、粘り強さが欠けて敗戦となってしまったサンフレッチェ広島。今日はナビスコカップの試合。やはり注目ポイントは前の試合でできなかった粘り強さを発揮できるかということ。
メンバーは、ナビスコカップ、中2日での試合ということで、いつも通り半分は入れ替え。現状では半分メンバーを入れ替えたとしても、いつも通りのサンフレッチェ広島のサッカーが実現できる。実際、今日も、コンパクトな守備、パスサッカーは、これがサンフレッチェ広島だよねっていうぐらいの存在感は出せてました。
さて、問題の粘り強さはどう?
ディフェンスの最終ラインもしっかりとラインコントロールして、いい時と比べるとまだまだだけれど、前のリーグ戦のような重苦しさはなかった。チーム全体としてのポジショニングもすごくよかった。セレッソ大阪のチャンスも作らせることはほとんどなかった。
それでいて攻撃の方は、いつも以上にシュート意識も高く、ボールの動きもつっかえることなくスムーズにポンポンとつなげてた。相手を崩してフリーでシュートを打てた場面も何回もあった。
で、なぜ負ける!?
シュートが入れば・・・・という試合でした。シュートさえ入ればなんでもなく勝利で終われた試合だった。
サンフレッチェ広島の課題
負けたのは残念で、ナビスコカップも決勝トーナメント進出は絶望的。それはもうしょうがないことではあるんだけれど、今日の試合で、今のサンフレッチェ広島の課題がはっきり見えてきたように思います。
守備も攻撃もベースはいい。しっかり守れてるし、シュートを打てるチャンスも数多く作れてる。ベースはすごくいいと思う。課題は、
- 集中して粘り強く戦うこと
- シュート精度を上げること
今のベースはそのままで、このシンプルな課題さえクリアできれば、サンフレッチェ広島は今よりもっともっと危険なチームになれる。