ホワイトハートレーンツアー??????


トッテナムのメガショップで、ツアーの係員の人が来るのを待つことしばらく。ツアーの集合場所で待っていたのは、自分の他には、イギリス人のカップル2人のみ。3人でツアーするんか~なんて思ってると、トッテナムの係員の人が2人やってきました。

ホワイトハートレーンツアー

ホワイトハートレーンツアーは、試合日と試合日前日を除いては、ほぼ毎日行われています。ツアーの開始時間は11:00~と14:00~の1日に2回しかないので、そこは注意。

予約は、トッテナムのホームページからできます。この予約の時なんだけど、トッテナムのホームページがわかりにくくてよ~。何月何日のツアーを選択、そしてこの後、ネットショップなんかだったりすると、「カートにいれる」みたいなボタンが普通はある。

トッテナムのホームページにはそれがない!なんこれ!?と悩むこと数日間。ある日、たまたまツアーチケットの購入ページにある鳥(トッテナムのエンブレム)をクリックすると、あ!購入確認画面に進んだ・・・・・。これ、絶対わからんて。

後日、チケットを自分の家まで郵送してくれたのには、感動しました。

チケットがこれまたかっこいい!こんなんが家に届いたら、サッカーファンは絶対感動する。自分なんて、実際にロンドンに行かなくても、このチケットだけ買うだけでもいいかもって思ってしまうぐらい。

ちょっとぬけてるところはあるけれど、感動もくれる。愛嬌のあるチーム。自分の中ではトッテナムはそういうイメージ。で、それは実際にホワイトハートレーンにいっても、まさにその通りというような出来事が満載でした。

話しは、スパーズのメガショップの中で、ツアー開始を待っている時に戻ります。

よし!よ~やく、ホワイトハートレーンの中に入れるぞ!とわくわくしてる時に係員さんがさっそく開口して、

係員 「Very, Very sorry □※△※□・・・」

ん?なにが、very sorryなの?詳しく聞くと、自分がホワイトハートレーンを訪れた日の翌日。つまりこの時点では明日に急に試合が入ってしまったとの事。

それは知ってる。FAカップで同点だったので、延長試合として、3月8日に試合があるのが決まったのがつい数日ほど前のこと。こん時は、もうちょっと早く決まっていれば試合見に行ったのに~と残念がったほど。

で、何がvery sorryだって?

係員 「だから、今日はスタジアムで試合の準備をしないといけないからスタジアムツアーは中止に・・・・。君に連絡しようと思ったけれど日本だから連絡できなかったんだ。ごめん。ツアーのチケット代は返金するよ。」

ええ~!!!ホワイトハートレーンはイングランドの中でも1,2位を争うほど自分が好きなスタジアム。この機会を逃すと、今度はいつここに来れるかなんてわかんない。もしかしたら、もう一生来ることはないかもしれん。スタジアムツアーが中止なのはそれはしょうがない。でも、このままホワイトハートレーンの目前まで来てスタジアムを見ずに帰るなんて事はできん!

ということで、悲痛な表情を見せながら交渉開始。

自分 「ちょっとだけでもスタジアムの中を見せてくれない?」

係員 「・・・・」

自分 「自分は日本からホワイトハートレーンが見たいためにここに来たんだぃ。(半分ぐらいウソ)」

係員 「・・・・」

自分 「ちょっとだけでいいから見せてくれよ~」

係員 「いつロンドンを出発するの?」

自分 「Yesterday!じゃなかった(笑) tommorow!」

係員 「そうか・・・・わかった!。じゃあ、ちょっとだけしか見せられないんだけど、それでもいい?」

まじで!?いいの?と、わけがわからず交渉成立して、スタジアムの中を無事見れることになりました。tommorowをyesterdayと間違えるほどの動揺っぷりが伝わったのかな?とっさのことだったので、ホワイトハートレーンが見たいの一心しかなかったけれど、見た後の今でもよ~そんなこと言えたな~って改めて思う。一緒にいたイギリス人のカップルもどことなしかラッキーって様子。

やればできるじゃん!少し自分に自信が持てました。それと同時に、ロンドンの人ってやっぱり優しいな~って。片言の英語しか話せない日本人で、たぶん普通に聞いてたら、なんだこいつ?って思うような言葉もあったはずなのに、きちんと聞いてくれるし、気持ちもわかってくれる。こんなん日本じゃまず無理。

やった!やった!と気分が高揚したそのまま、一緒にいた係員のひとりのおじさんについていくことに。ところどころにあるセキュリティチェックのところでも、「日本からわざわざ来てくれたんだから通してあげて。」と、自分に変わって警備員の人に説明してくれました。警備員の人も「OK!」と。するするとホワイトハートレーンの中へ。

ホワイトハートレーンの入口。ところどころにある、トッテナムの紺色のカラーと、統一されたフォント、そしてトッテナムのエンブレムが、気持ちを高ぶらせてくれます。

入口にはトッテナムのエンブレムにもなっている鳥の像。かなりボロボロで年代ものっぽい。

ホワイトハートレーンの玄関付近の通路にはトッテナムのレジェンド達の写真。自分は誰が誰なのかはさっぱりわからず。いっしょにいたイギリス人の兄ちゃんは、おっこいつだ!とかなり知っていたみたい。こいつすごかったんだぜ!って言われたけど、ふ~んって。日本人サッカー選手は、中田英寿、中村俊輔、香川真司ぐらいは知ってたみたい。2012-13シーズンに、日本人のフットボールプレイヤー李忠成がイングランドプレミアリーグで話題になると思うよって返しといた。

アウェイチーム用のロッカー。つい3日前にはホワイトレーンでトッテナムVSマンチェスターユナイテッドがありました。結果はトッテナムがマンU相手にあっさり玉砕。

おじさん 「ここにルーニーが座ったんだぞ!」

自分 「ほほぅ、マンチェスターユナイテッドの選手がね~。」

おじさん 「バカたれ!マンチェスターユナイテッドだけと思うなよ。チェルシーやアーセナルの選手だって、歴代の超有名選手もこのロッカーを使ってるんだぞ。ありがたく思え!」

そりゃ。使うでしょ・・・

ホームチームのロッカー。アウェーチームよりもちょっと広くなって、机があるぐらいでたいして変わりはない。それにしても、スタンフォードブリッジやウェンブリーもそうだったけれど、ロッカールームなのに臭いがくさくない。そこらへんはさすが。

余談ですが、サンフレッチェ広島のホームスタジアムである広島ビッグアーチのロッカーは学校のクラブ活動の部室のようなにおいがします(笑)

これがトッテナムのロッカールームの売り。ハリー愛用の作戦ボード。ハリーとは、今やイングランド中が大注目のトッテナムの監督ハリー・レドナップのことです。

その後はピッチへ。ここが、ホワイトハートレーンのピッチへの入口。白と紺色のコントラストがいい!通路にはしっかりと、医療道具が配備。自分がホワイトレーンを訪れた数週間後に、ここホワイトハートレーンで、試合中にボルトンのムアンバ選手が、試合中に心臓発作を起こし、倒れてしまうという事件が発生しました。見た目だけじゃなく、試合で起こりえるいろんなことにもしっかりと準備してるんだっていうことを、あとで写真を見て実感しました。すごいよ、プレミアリーグ。

ホワイトハートレーンのピッチ。うわぁ!きれい!スタンフォードブリッジよりもちょっと濃い目の青のシートがピッチを囲むようにずら~っと。当然、サッカー専用スタジアム。ピッチのすぐ目の前がスタンド。試合前日ということで作業してるスタッフの人もたくさんいました。

ゴール裏のスタンドの傾斜がすさまじい。サイドスタンドの柱はじゃまそうだけど、スタンド構成は前面が1階席の上に2階席をドンと乗せた感じですごくシンプル。

規模的には、スタンフォードブリッジとクレイヴンコテージの中間といったところ。やっぱりピッチと同じ高さでシートがあるのが独特。すぐに乱入できそう(笑)だけど、プレミアリーグでピッチに乱入するなんて事件はあまり見たことはありません。

ピッチとスタンドをじっくり見た後は、再びスタジアム施設の中へ。

おじさん 「いいもん見せてやるよ。ほれ」

と、ある部屋の中に入ると、

部屋の片隅にバラバラに地べたに置かれた銀色に輝く物体。なんこれ?どっかのスポーツショップで売ってる安物のトロフィー?とは明らかに違う。

ちょ、ちょっと待て!まさかこのカップの形は・・・・・

FAカップとリーグ優勝カップ!(笑)おいおいおい!ええんか!(笑)

FAカップはもともと土台とふたはとれるようにはなってる。FAカップはとにかく、リーグ優勝のカップはかなりの年代ものだと思います。本物かどうかはどうだろう。トッテナムのリーグ優勝って・・・・少なくとも10年近くは記憶にないし、プレミアリーグの歴史を見ても20年前ぐらいにも優勝なんかしてないはず。(トッテナムが最後にリーグ優勝したのは1960-61シーズンです。)

そのあとおじさんが机をだしてきて、very security....very security....と言いながら、机の上にカップを置く。そりゃそうでしょ・・・・・やばい、カップは本物っぽいぞ。それをなぜ、部屋の片隅の地べたへ・・・・・恐れ多くて触ることなんかできません。

で、カップを机の上において、カップの後ろに立って!って記念撮影してくれました。普段は地べたに転がしてるんじゃなくて、きちんと棚に飾ってあるけれど、試合の時にはVIPルームに飾るそうで、準備のためいったんここに置いといたそうです。ふ~ん。いったん地べたにねぇ(笑)トッテナム。。。。おもしろすぎ!

その後は一応ツアーは中止だったということで、ツアー代金を返金してくれて、別れることに。これはツアーに普通に参加するよりもおもしろい体験ができたでと、スタジアムツアーが中止になったことなんかすっかり忘れて、気を良くした自分はおじさんに、

自分 「トッテナムは日本で人気があるチームなんだ。」

おじさん 「ほんまか~?マンチェスターユナイテッドはチェルシーは?」

自分 「マンチェスターユナイテッド、アーセナル、チェルシー、リバプール、トッテナムの5チームが人気かな。」

おじさん 「うそつけ!トッテナムのところは、マンチェスターシティじゃろうが。」

自分 「うそじゃないって。たぶん、マンチェスターシティよりはトッテナムの方が人気あるよ。」

どうだろう。マンチェスターシティよりは人気あると思うけどな。ほんとのことはわかんない。でも、それを聞いたトッテナムのおじさんはすごく嬉しそうでした。最後の言葉は、ツアーだと、もっともっといろんなところを見せてあげれたんだけど、ごめんね。また、いつか試合見に来て。と。

いい!いいじゃん!トッテナム!親切にしてくれて、しかもところどころ間抜けなところがあるのがすごく愛嬌があるのがいい!。これぞまさにロンドンの伝統というようなチーム。今度は試合を見にホワイトハートレーンにまた来たい。

この後は、いよいよ今回の旅のメインイベント、エミレーツスタジアムで行われるチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の2ndレグ、アーセナルVS ACミランへ!の前に、まだチケット持ってないのよね。

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