スタンフォードブリッジツアー


スタンフォードツアー開始!ツアーの参加者は自分も含めて10人ぐらいでした。

ここが、ツアーの集合場所。この先にいったところがミュージアム入口への階段でした。ツアー集合場所の壁には、チェルシーの豆知識が壁のブロック一枚一枚に書かれてあって、それをみるだけでふむふむと、いろいろ楽しめました。他には、エンブレムやチェルシーの選手の写真が飾られてたりと、演出はかなりのもの。きっちりしとるね。

集合場所で数分間待ってると、ちょっと太ったチェルシースタッフの兄ちゃんが登場。「じゃあ、ついてきて!」と、いよいよスタンフォードブリッジの内部に侵入!

スタンフォードブリッジのコンコース。レンガ造りの壁に、道や柱、シャッターはチェルシーブルーで徹底されてる。個人的にお気に入りだったのが、壁にちょこっと取り付けられてるテーブル。ここで試合前に食い物食ったりして、今日はどうなるかね~。余裕でしょ?油断してたらやられるって!トーレスが微妙なんだよね~とか語らいあうんだろうな~って画がなんとなく思い浮かびます。

スタンド入口のゲートをくぐると、ドーン!

おおー!テレビや写真で見てきたスタンフォードブリッジのピッチとスタンドだ。なんかよくわかんないけれど、ピッチは長方形のはずなのに、なぜか真四角に見える。写真をとったのは、ゴール裏1階席のコーナー付近。目の錯覚かな?

スタンフォードブリッジは、四角形のピッチのそれぞれの辺に大きなスタンドが、合計4つある構造で、ピッチのすぐ脇にスタンドがあるから、対面のスタンドもすっごく近くに見える。普段見ているのが広島ビッグアーチだからかな?その近さは、サッカーのピッチってこんなに小さかったけ?って思ってしまうほど。

観客が座るシートは全てがブルーで統一されてる。スタンドの傾斜も上の方はすごくきつくて、サイドスタンドの上段スタンドはまさに壁のよう。ピッチに点々としている機械は芝生に光をあてる装置です。これはあんまり日本では見ないよね。プレミアリーグのピッチが年がら年中、いつも綺麗なのはこいつのおかげでしょう!

写真の右端の色が薄い芝生と濃い芝生の境目がちょうどフィールドの中と外のわかれめ。フィールドのすぐそばにスタンド。これがサッカーの母国イングランドのボックス型サッカースタジアムの大きな特徴。2階席の後方でも、普段見ている広島ビッグアーチでの最前列スタンドよりもピッチに近いような気がします。たぶん近いと思う。

ほんとに観客のすぐ目の前で、プロのサッカー選手が対戦相手同士でお互い激しくぶつかりあう。想像しただけですごいで。でも前の方はフィールド全体はすごくみずらそう(笑)

雨の日が多いイングランド。チェルシーほどのビッグクラブのスタジアムともなれば当然全席屋根つき。他のプレミアリーグのスタジアムも全席に屋根がついてるスタジアムしか自分は見たことがないです。

スタンフォードブリッジは、もうねえ、悪いところが見当たらないぐらいの素敵で完璧なサッカースタジアム。アクセスも抜群だし。うらやましい・・・・・。

そんな感じで、コーナー付近のスタンドにツアー参加者がみんな座って、スタンフォードブリッジの雰囲気に酔っていると、ツアーをガイドしてくれてるチェル兄がツアー参加者のひとりひとりに質問してきやがった。ちょっと待て!心の準備が・・・・・

チェル兄 「どこから来たの?」

自分 「日本!」

チェル兄 「日本のどこ?」

自分 「広島!」

チェル兄 「どこのチームのファン?」

自分 「サンフレッチェ広島」

チェル兄 「ふ~ん。。。。」

と、微妙な反応(笑)知らんよな、そりゃ知らんよな、たぶん知らんよねって思ってた。日本の中堅チームの名前なんて・・・・でもさ、広島という都市の名前ぐらいは知っとけよ。広島って言ったら、世界で最初に原子爆弾が投下された街だから、自分は世界中の誰もが知ってるもんだと思ってた。たぶんほとんどの広島市民はそう思ってると思う。

そうじゃないの?それともチェル兄が勉強不足なだけ?まあ、いいや。よくねえけど。それでも、自分はチェルシーのスタッフにサンフレッチェ広島の名前を植えつけてやったぞ!と悦に浸る。

他のツアー参加者にも同じ質問してました。ご丁寧に全員にね。おもしろかったのは、

チェル兄 「どこのチームのファン?」

イタリア人 「ナ・ポ・リ~!!!」

(チェルシーとナポリは、この時、チャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦で絶賛対戦中。ナポリホームでの1stレグは3-1でナポリが完勝。自分がツアーに参加したのはその試合の後です。)

チェル兄 「おいおいおい。ナポリだって?でたよ!まじかよ!まあ、2ndレグは、たぶんチェルシーが2-0で勝つと思うよ。」

イタリア人 「いやいやいや。1stレグで完敗したじゃん。」

チェル兄 「このスタジアムでのチェルシーは超強いぜ。」

イタリア人 「イタリアのチームはプレッシャーには強いよ。」

という、押し問答を長々と・・・日本人だと相手を褒めあう方が多いけれど、外国ではお互いのチームを自慢しあいます。チェル兄からは、この後のツアーでもさんざんチェルシー自慢を聞かされました。でも、クラブのスタッフが自分のクラブを愛して、自慢に思うことって大切だと思う。ブラボー!チェル兄!

ちなみにチェルシーVSナポリの2ndレグの試合は、自分がツアーに参加した1週間後に、ここスタンフォードブリッジで行われました。結果は、延長戦の末、チェルシーが大逆転勝利で準々決勝に進出。良かったねチェル兄。

スタンフォードブリッジのコーナー付近からサイドスタンドの中央付近に移動した後は、チェル兄がこのスタジアムの歴史を語ってくれた。内容はあんまし覚えてないけど、あれが何スタンドで、あそこに何千人の人が入れるとかそんな感じ。自分はそれ以上にスタンフォードブリッジを目に焼き付けるので精一杯。

その後は、スタンフォードブリッジの内部の施設へ。

まず、入ったのは記者会見場。ここで、試合後にチェルシーの監督が記者に試合の感想を語ったり、新入団選手の会見が行われます。チェル兄も、この席にモウリーニョが座ってしゃべってたんだぜって言ってた。そこは、現監督のビラス・ボアスって言ってよ。って思ってたけど、あとで知ったことで、実は、自分がスタンフォードブリッジを訪れた前日にチェルシーのビラスボアス前監督が解任されてた・・・・・

記者会見場の脇にはバーカウンター。これがチェルシーの記者会見場で一番の売りらしいです。記者はお酒もジュースも飲み放題!すごいだろ!はいはい。いや普通にすごい。いいの?

記者会見場を出たところに、試合後の選手のインタビュースポット。これは、プレミアリーグでの試合用。選手がロッカールームに戻るときにちょろっと寄って、ここでインタビューを受けるそうです。

次は、アウェーチームのロッカールーム。といってもロッカーと呼べるものではなく、壁の周りにイスがあって、下に物置き、真ん中にマッサージベッドが2つ。

チェル兄 「 このロッカーの様子をよく見といて!あとでチェルシーのロッカーのすごさがわかるからね。」

なんだそりゃ?

チェルシーのロッカールーム。確かに(笑)ホームとアウェーの差が露骨です。それもチェル兄のチェルシー自慢ポイントっていうこと。それぞれのチェルシーの選手のユニフォームが飾られている場所が、本当にその選手が使うロッカー。だいたい国ごとに分かれてました。

チェルシーのイングランド代表選手、ケーヒル、テリー、ランパードのロッカー。

チェル兄が、ロッカーの中がどんな構造になっているか解説。

チェル兄 「みんな!ここを良く見て。これはとってもとっても大事な箱。この中に、フェラーリやランボルギーニのキーを入れるんだ。」

どうでもいい・・・

ロッカーを見学した後は、選手が試合前に並んでスタジアムに入場するトンネルへ。当たり前だけど、トンネルの横にロッカールームや記者会見場への入口があります。トンネルのピッチに向かう先にはチェルシーのエンブレム。このエンブレムが、試合前に、「オレ達はチェルシーだ!」と選手のやる気を引き起こす!

ここで、ツアー参加者は2列に並んで、隣の人と握手を強制させられる。選手のスタジアム入場時を再現して体験するわけです。自分も横のスペイン人の人とぎゅっと握手。いたい・・・。外国人の握手は力強い・・・・

スタンフォードブリッジのピッチレベルの眺め。1階席からの眺めとたいして変わらん(笑)だから、それほどピッチレベルに降りたという実感はない。それだけ1階席からの眺めがピッチレベルに近いということ。

スタンフォードブリッジのベンチ。後ろの観客席との近さがやばいでしょ!と思いきや、後ろの席はチーム関係者やベンチ入り外の選手が座る席だそうです。そうなんだ。初めて知りました。写真のベンチはアウェー側だけど、アウェー側もそうなのかな?もしかしたらそのまま観客席かもしれません。

1階席の後方には売店。この作りは個人的にすごく好き。お店の人も試合が見れる(笑)

チェルシーベンチの真後ろは、チーム関係者の席だけれど、すぐ真横は正真正銘の観客席。監督やコーチの雰囲気になって、試合中の選手に、もっとプレッシャーかけろ!って言えそう。たぶん思いっきり言える。

スタンフォードブリッジのほとんどの席が、写真のようなプラスチック製のシート。で全席指定席。なので、スタジアムに遅れていって、座る席がない・・・なんてこともないし、席を取るために早くから並ぶ必要もない。なおかつ、ひとり座り用のシートで指定席だから、人も密集して、試合を見ながらみんなでわー!って盛り上がり易い。当然席がうまってる方がテレビ映り的にもスタジアムがすごく盛り上がっているように見える。ピッチからスタンドまでの距離が近いから、一層観客の盛り上がりはテレビによく映る。そのテレビ中継を見た人は、ここに行ってみたい!ここで試合を見てみたい!って思うようになる。完璧ですな。

一階席の最前列からのピッチの眺め。ピッチの上に座っているのと一緒です。ここで選手のプレーを見るとどんな光景が見えるのかな。

向こう側のサイドスタンドのちょうど真ん中のCHELSEA FOOTBALL CLUBと書いてある上の席がVIP席。ここでチェル兄のチェルシー自慢再び。

チェル兄 「あのシートは70席あって全部年間シートなんだけど、シートの値段はいくらくらいすると思う?」

みんな 「1000ポンド!10000ポンド!100000ポンド!」

予想では100000ポンドの声が多かったです。が、

チェル兄 「答えは、ウァン・ミ・リ・オ・ン・ポンド。しかも~オールソゥルドゥアウトゥ」(自慢気に)

ワンミリオンポンド?ってことは100万ポンド。自分がロンドンに来たときは1ポンド130円くらいだったので、1億円オーバーの年間シート。しかもそれが全て売り切れ。それだけで軽く見積もっても100億円の収入。たった70席で、サンフレッチェ広島の年間収入どころか、Jリーグで最も収入の多い浦和レッズの収入さえも軽く上回ってる。スケールが違いすぎる・・・。それを売るほうもすごいが買うほうもすごい。正気の沙汰じゃない・・・。というかほんまかどうかあやしい・・・けど、チェルシーのスタッフが言っているんだからほんとなのかな。たぶん聞き間違いだろう・・・。

最初入ったところとは反対サイドのコーナースタンド。どこから見ても、ピッチとスタンドの風景がかっこいい。いいないいな。

ゴール裏席、コーナー付近、2階席からの眺め。2階席でもピッチはかなり近いぞ。1階席よりも上にあるため、ピッチもより全体が見やすい。

このへんでツアーは終了。施設内、ゴール裏からの眺め、サイドスタンドからの眺めと、スタンフォードブリッジをたっぷり堪能できました。

ツアー終了後の出口はスタンフォードブリッジに隣接されている、チェルシーのメガストア。スタンフォードブリッジにたっぷりと酔いしれた後、メガストアに誘導してグッズを買ってもらおうという策ですな。

チェルシーのメガストアは、普通に大型スポーツショップと言えるほどの規模。マツダスタジアムのカープのショップも日本のプロスポーツチームのショップとしては大きい方だと思うけれど、その4倍以上はあります。その売り場の全てがチェルシーグッズ。

チェルシーのメガストアを外から。

スタンフォードブリッジのキャパシティ自体は42000人ほどで、とてつもなく大きいというわけではない。だけど、スタジアムのいろんなところが本当にすごい、というか完璧すぎる。大きくて、種類も豊富で、外装もしっかりと化粧されたショップ。プレーする選手を間近で大迫力で見ることがスタンド。隅々までサッカーを見ることを追求したスタンド。チームのステータスをアピールするような施設。どれをとっても完璧すぎる。

はっきりいってすごすぎてひいてしまうぐらい(笑)うらやましいな。いいな~って。

まあ、そういうても、チェルシーは世界の中でも10本の指には確実に入るであろうビッグフットボールクラブ。そういうクラブなんだから、これぐらいのものは当然と言えるのかもしれない。

これが世界最高峰。うらやましいな~、いいな~と思うのは当然のことでしょう。

スタジアムの周りもきれいだし、車両数と本数が多い地下鉄駅もスタジアムを出てすぐ目の前。いいな~。

と、いいかげん、うらやましがり続けても仕方がないので、次の場所へ。

次は、スタンフォードブリッジから直線距離にしてわずか2kmの位置にある、プレミアリーグ、フラムのホームスタジアム、クレイヴン・コテージへ!

>>11.ダメもとでクレイヴン・コテージ侵入を試みる!

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