2011年 サンフレッチェ広島 まとめ


すでに、2012年を迎えて、新シーズンに向けて、サンフレッチェ広島にはかなり動きがあるけど、とりあえず、2011年のまとめです。

『タイトル奪取』に翻弄されたシーズン

2011年シーズンのサンフレッチェ広島はとにかく「タイトル奪取」ということを大きく掲げてシーズンインした年でした。振り返ってみると、この「タイトル奪取」っていう言葉が、いい時も悪い時もいろんなところで出てきて、自分としては、その言葉がいろいろとチームに混乱をもたらしたんじゃないかな?って感じます。

リーグの最終順位は賞金1000万円の7位。これはこれでよかったけれど、シーズンを通してみると、もっと上に行けたよね、っていう感じの方が強いです。

常勝チーム サンフレッチェ広島

開幕戦の仙台戦の時は、守備こそ機能はしていたものの、攻撃がいまいちで、こりゃ大丈夫かいな?と思ったくらいでした。

ただ、その後、震災の影響でまさかのリーグ中断。サンフレッチェ広島のサッカーにとっては、中断時期にムジリがチームにうまくフィットしてくれて、それがリーグ再開後、シーズン序盤の常勝チームサンフレッチェ広島に間違いなくつながったと思います。

アウェーでの神戸戦こそ、ボランチの人数がそろわず敗戦してしまったけれど、それ以外はパーフェクトに近いシーズン運びでした。

粘り強い守備、鋭い攻撃、ここぞという苦しい状況で点がとれる決定力。後半ロスタイムに決勝ゴールっていう劇的シーンも2,3度あったしね。

本当にこれがシーズン中盤から終盤にかけても継続できていれば・・・というところだったけれど、世の中そう甘くはないってのがシーズン終えた後での感想です。

失速、回復、そして失速・・・

夏場は気持ちいいくらい、ものの見事に失速。ここぞという時のムジリが効かなくなってきて、選手のみんなも夏場になればなるほど、動きも悪くなり、それに合わせてチームの成績も低迷していった。

なぜ?

というところが大事なところだけど、そりゃあ、夏にかけて暑くなって運動量が落ちてくるのに、春先と同じようにやっててはうまくいかない。そもそもサンフレッチェ広島のサッカーにとって、運動量っていうのが勝敗を左右する重要な要素。

そこで、運動量が落ちてきたところで、どうする?ってところがうまくいかなかったように思います。2009年はそれができていただけに、自分としては、なんでできなかったんだろう・・・と、つくづく感じます。チームのスタイルも2010年の反省を生かして、少し進化させることでうまくはいってたのに、なぜここを外してしまったのか。今でも悔いが残るところです。

そういう感じで勝てなくて苦しくなってしまったけれど、チームはそれでも一度は持ち直した。「タイトル奪取」に対する意地。この時は、選手の熱いものを感じて、正直、鳥肌がたちました。

そこを踏ん張って、シーズン終盤に向けてまたいい状態にもっていければというところだったんだけれど、結局はまたおちてしまって、シーズン終盤まで悩み続けながらリーグを続けることになってしまった。ふぅ~。

サンフレッチェ広島のサッカーはどこに?

勝ててない時、特にリーグ中盤から終盤にかけては、全員攻撃、全員守備で、連動性のあるサンフレッチェ広島のサッカーはいったいどこにいったんだ?っていうようなサッカーの内容で、個人的にはすごい腹が立った。

元気もなければ、やる気も感じなくて、ほんとに失望しました。選手はバラバラになってない!って言ってたけど、外から試合を見る限りでは、本当に人まかせのサッカーが続いてた。

これについては、ミカとが強烈すぎっていうか、ほんとにすごくて、今考えると、やっぱり「タイトル奪取」を掲げた以上、どうしてもみんな勝ちたい。だから確率が高い方へということで、ミカ頼みのサッカーになってしまい、それが、全員攻撃、全員守備の喪失という形で悪い方向に行ってしまったような気がします。

ようやく、これがサンフレッチェ広島だ!っていうサッカーを取り戻したのは、リーグが残り3試合になってから。その辺の試合内容自体は、自分にとってすごく嬉しいものではあったけれど、まあ、時すでに遅しって感じですね。

ナビスコカップ初戦敗退

昨年、サンフレッチェ広島史上、タイトルに最も近づいたナビスコカップ。試合が開催されるその時々のチーム状況が効いてくるだけに運の要素も強い大会だけど、今年はまあ運が悪かったな~。

天皇杯3回戦 敗退

天皇杯でJ2勢に敗退するのは3年連続。

相手にひかれてしまうとなかなか得点できない。まあ、これはサッカーの性質だからしょうがないとしても、そういう時に失点してしまう。くだらないミスも込みで。

これがサンフレッチェ広島のチーム体質によるものなのか、それともミシャのサッカーによるものなのか・・・まあ、どちらとも考えられます。

どちらにせよ、これは直していかないといけんでしょう。

クラブの経営危機

今年は、ミシャの契約満了を発端に、サンフレッチェ広島の経営がピンチだ!っていう印象がすごく強いけれど、クラブの経営状態がよろしくないことに関しては今に始まった話しじゃない。

経営を立て直すには、

  • 収入を増やす
  • 経費を削減する

のどっちかをしないといけないわけだけど、それをするためにはどうしようとか考えると、話しはつきないので、ここではおいとく。

サンフレッチェ広島のフロントスタッフが少ない人数の中で、少しでもサンフレッチェをアピールして、なんとか観客数が増えるように努力してるのは、間近で見ているのでよ~くわかります。サポーターだって、サンフレッチェの集客を増やしたって個人個人には直接には対してメリットはないのに、がんばってる。

でも、Jリーグで上位を争いつつ、安定した経営をするにはまだまだ努力が足りないってことなんだと思います。

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の契約満了

ミシャのサッカーについては、こっち↓にもう書いたので、これでおわり。

サンフレッチェ広島VS大宮アルディージャ【2011 J1 第33節】

クラブ強化の観点から書きます。

雑誌なんかでは、ミシャの高額な年棒がネックで、「クラブに金さえあれば契約延長させていた」みたいな話になっていました。

本当にそうか?

お金の問題もあるんだろうけれど、それだけじゃないと思う。少なくとも自分はサンフレッチェ広島のチーム事情上、若手をどんどん成長させていかなくちゃいけないのに、その若手が今年は一向に試合で活躍できるレベルにまで育ってきてないことに対しては、不満を持ってます。

ミシャがサンフレッチェ広島の監督に就任して、確かにその当時の若手は、日本代表クラスの選手にはなった。そういう実績からも、若手育成に長けているとは言えるでしょう。

でも、若手を継続的に育成するってことに関しては、結果から見て、ミシャのやり方ではダメだったと思う。だから再契約しなかったのは、ある程度納得してます。

で、びっくりしたのが、浦和レッズの監督に就任したって!

フリーの身になったんだから、それはそれでいいとして、解せないのは同一リーグの別チームの監督に就任して、サンフレッチェの選手をつれていこうとオファーしたこと。

ミシャの意向か、それとも浦和の意向かはわかんないけど、いちサッカー監督としては当然のことかもしれないとある程度理解しつつも、実行した場合はサンフレッチェのサポーターとして絶対に許すことはできない。

幸いなことに全てオジャンになってるみたいなので、サンフサポとしてはコメントしずらいところ。

浦和のミシャ?もう、どうでもいいじゃん。って思いたい気持ちもあるんだけれど、ミシャが指揮する浦和レッズってどうなるんだろう・・・・って、実は超気になります。応援するなんてことはまずありえない。どんなもんなん?ぐらいの気持ちで、Jリーグファンとしては2012年はすごく楽しめそうなシーズンになりそうです。

森保新監督誕生

ミシャの契約満了を受けて、誕生した森保新監督。流れ的には、すんなり決まって、まるであらかじめこうすることを前々から決めていた既定路線のようにも思えました。

「サンフレッチェの攻撃サッカーをベースにバランスを重視」

そうなれば本当に理想だなと思うけれど、言うのは簡単でやるのは難しいっていうやつでもあると思います。

森保がどうやってチームのサッカースタイルを作って、チームをコントロールしていくのか?ってのは2012年のサンフレッチェ広島、序盤の最注目ポイント。

チュンくんもなんか抜けそうだし、チームの総合力としては、さあどうなるかな?

この辺は、再来週の始動日から徐々に明らかになっていくでしょう。

個人的には、不安なんてまったくないね。楽しみで楽しみで仕方がないです。

結果は?そんなのやってみなきゃわかんない。

外しちゃいけないのは、サンフレッチェに関わるみんなが、最高の結果を出すために、気持ちをひとつにしてつきすすむこと。

選手時代からサンフレッチェの歴史を作ってきた人で、『サンフレッチェ広島の監督になるのが夢だった』と言ってくれた人。自分にとってもそれは夢でした。2012年は、それが現実になった。

サンフレッチェの勝利のために、必死こいて仕事をしてくれる人だっていうのは、まず間違いないから、とにかくいい方向にいってくれることを願ってます。





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