サンフレッチェ広島VS大宮アルディージャ【2011 J1 第33節】


2011年Jリーグのホーム最終戦。最終戦となると、毎年のことだけで、今年はあ~だったな~とか感傷に浸りながら迎えるわけだけど、今年はミシャが退団するっていうことで、過去最高にモチベーションの高い最終戦でした。

試合の方は、前半は、サンフの時間があったり、大宮の時間があったりでどちらにもチャンスがあって、どちらも粘り強く守るっていうことで、非常にサッカーの質としては締まったゲームでした。

フリーキックとPKでサンフが2点奪って、相手に退場者が出て後の後半は、立ち上がりで大宮が勝負に出てたように感じました。その勝負に出たところで、ものの見事にやられたにも関わらず、そんなの関係ねえよばりに、攻めまくって、今日は終始やりたい放題でサッカーができたと思います。

失点しようがとにかく攻撃の勢いで押し切ったという試合展開的にもこれがミハイロ・ペトロビッチが指揮するサンフレッチェ広島だという試合だったかなと思います。4点も奪っておきながら、なおも攻め続けて、守備の意識がすっかり薄れて失点してしまうところも、いい・・・とは言えないけれど、実にサンフレッチェらしい(笑)

寿人も8年連続二桁得点達成できたし、現実的にこうなれば最高だなと1週間前に思ってた最終戦を見事に実現できた試合。本当に最高の最終戦でした。残念に思うのは、今日のようなトミッチが1年間コンスタントにいてくれたら・・・とも思ったけど、まあ、終わったことだからしょうがないかな。

今シーズンとしては、まだ1試合残ってるので、振り返りはとりあえず置いといて、順位的にはまだ6位になれる可能性が残されてる。Jリーグは7位まで賞金がもらえて、7位というのはひとつの区切りの順位なので、リーグ最終戦はとにかくここを目指すべき。クラブに金がないしな~。

契約満了選手について

で、リーグ戦とは別の話で、試合前に一誠、服部、盛田、ムジリ、トミッチが来シーズンは契約しないことを発表されて、挨拶もしたのでそのことについて触れようかなと思います。

一誠は怪我のこともあるけれど、プレーとしても、実力はあるって言われてるけど、その本来の実力が試合の中でなかなか出てこない。他チームでプレーするっていうのも、一誠のためには自分はありかなと思います。でも、個人的にはレンタル移籍にしてほしかった。広島育ちでジュニアユースからサンフレッチェ一筋ってこともあるので、う~ん・・・って想いが強いです。劇場ではおどけた感じでやってたけど、本当は相当悔しいはず。やるしかねえぞという状況の中で、高柳一誠がどう変わっていくのか。それは今後もぜひ観察し続けたいなと思います。

盛田は、DFに転向してからのイメージがすごく強くて、2009年の締めは盛田っていうのがすごく心強かったです。ここ最近でも、怪我で離脱中の期間を除いては、コンスタントに試合にも出てたし、今もサンフの戦力として見られてきて、年齢的にという衰えもこれといって感じはないけれど、クラブの方針や事情的な事でしょうがないのかなと思います。まだ他のチームでやれる実力は十分あると思うけれど、盛田と言えばいつお店をどこに出すのかというのが、自分にとっては今後の注目ポイントです。まじで。

トミッチは、今日のプレーを見ると、いやいやいやって思っちゃうけれど、まあほんとに惜しいな~っていうところ。

ムジリは、わずか1年っていう間だったけれど、キャラ的にもプレー的にも、強烈な印象を残してくれました。ムジリに動きのキレとスピードと運動量があればとどれほど思ったことか。

最後、服部公太については、もう在籍年数も桁外れで長かったし、何て言ったらいいか・・・下田と同じように、サンフレッチェ広島の歴史=服部公太の歴史って言ってもいいくらい。駒野-服部の両サイドだけは日本最高レベルと言われた時代もあったな・・・・

服部と言えば鉄人。とにかく怪我をしないし、カードももらわなくて、試合に出続ける。悪く言えば守備が軽いとも言えるけど、それを上回る攻撃センスで、多くのドラマを作ってくれました。服部についても、プレーの質が落ちたとかそんなのはいまだに自分は感じてないです。若手が育ってない、金がないといったクラブ事情を考えたら、どうしてもしょうがないかなという気持ちです。

背番号17は、番号的にもサンフレッチェ広島初の永久欠番じゃろ。

ミハイロ・ペトロビッチについて

結果の面ではJ2降格とか、ザル守備とか悪いこともあったけど、ゼロックス優勝、J2を圧倒的強さで優勝、ACL出場、ナビスコ準優勝とかいいこともたくさんあった。まあ、ほんとに映画化できるんじゃない?っていうくらいドラマチックな5年半でした。

結果の功績もあるけれど、自分が一番大きかったなって思うのは、サンフレッチェ広島のサッカーが日本中で注目をあびたこと。雑誌で特集されたり、日本代表クラスの選手が、サンフレッチェ広島でサッカーがしたいって言ってきたりと、笑いが止まらないくらいの状況になってきた。

ちょうど、サンフユースからも、ゴリさんの影響をもろに受けてきた選手達がトップ昇格するようになって、選手のキャラ的にも、ミシャのおもしろいサッカースタイルと性格と相まって、すごく魅力的なチームになった。

よそのチームのサポーターからは、サンフレッチェ広島がうらやましいと言われる。Jリーグの中でも地方の地味でぱっとしないチームの筆頭候補だったサンフレッチェ広島がうらやましいと言われるまでになったんだから、これはすごいこと。

そういうチームにしてくれたことについては、本当に感謝しかないし、実際のところ最高だった。ミシャの時代のサンフレッチェ広島がピッチの中でも外でも過去一番おもしろかった。

最後にいい画がとれたしね。ゴールパフォーマンスをする監督(笑)

ありえんでしょ(笑)でも、それができるのがミシャが作りあげた、サンフレッチェ広島。

最終節は小林さんの山形と対戦だから、試合前後でまたおもしろいやりとりがあるんじゃないかなと思います。

クラブについては、最終節が終わってから考えようと思うけど、「債務超過寸前の危機的状況」っていうのは、社長、強化部長公認なのではっきりとした事実。そこを踏まえてどうなるのか、どうするのかっていうのが肝心なところかと思います。





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