かれこれ1年以上前から、やるよやるよやるよといろんなメディアで言い続けられていて、旧広島市民球場跡地を活用した初めてのイベントでもあり、いろんな意味で注目を集めているひろしま菓子博。
ということ、、でもないんだけれど、とりあえず、ひろしま菓子博2013に行ってみました。
自分が行ったのは4月30日(火)の平日。この日は午前中は雨予報で、昨夜からは雷注意報も出てたので、”ここで行かなきゃいつ行くの?”という決意のもと、菓子博潜入を決行。だって、待ち時間が長いよという評判があまりにも大きかったし。
菓子博会場に行く前に、The mayor of hiroshima 松井さんの口癖でもある「選択と集中」の対象地域、広島駅前の様子を偵察。
Bブロックと呼ばれてる広島駅南口正面の左側のエリアは、解体工事で建物が少なくなりずいぶんスッキリとしました。ここに完成すれば広島一となる超高層ビルが建つらしい。
広島タワーがほしい!とか市議会で聞いたことあるし、展望台もできればいいのにね。
広島駅南口の左側がCブロックと呼ばれてる地域。ここはまだ建物は残ってるけど、これも解体されてここにもなんか建つらしい。
路面電車に乗って、旧広島市民球場跡地のひろしま菓子博会場へ。写真はカープ路面電車。かっこいい!
最近は路面電車のラッピング枠もずいぶん増えて、カープ電車はもちろんのこと、サンフレッチェ電車、MAZDA電車、清盛電車、菓子博電車などたくさん。どんだけあるかは把握してないけれど、いろんな路面電車を発見するだけでも楽しい。
ひろしま菓子博会場の入り口。土日なんかだと、会場に入るのですら1時間待ちとかあると聞いたけれどこの日は入口はすっからかん。おっ!これは自由にさくさく動けるぞ!と早速会場の中へ。
球場跡地もしっかりアスファルト舗装されて、大型のテントがあちこち設営されてました。
『今なら待ち時間なしで入れますよ~』という声に誘われて、まずは”全国お菓子めぐり館”の中へ。
お菓子めぐり館の中は、地方、県別でそれぞれの銘菓が展示してありました。
まあお菓子の多いこと多いこと。おっ!こんなもんもあるんだ~と知る事はできるけれど、なにぶん知る対象がお菓子なので、生き物の三大欲「食欲」との戦いです。
将棋の駒。。。どこのお菓子かはサッカーファンにはすぐにわかる。サッカー×将棋の駒と言えば、モンテディオ山形のホームスタジアムがある山形県天童市。
サッカーエース最中?静岡県の藤枝市のお菓子。
これは大阪のお菓子の群れ。他の街のお菓子はご丁寧に並べてあるのに対して、大阪は。。。これも大阪っぽいです。
日本伝統の和菓子といえば京都。ここが一番人気でした。雰囲気も京都だな~って感じ。
八咫烏のおとしものと、八咫烏のたまご。八咫烏と言えば日本サッカー協会のシンボルとして有名な三本足のからす。
だけど、もともと有名なのは熊野の八咫烏ということで、和歌山県のお菓子です。
日本サッカー協会のシンボルが八咫烏なのは、日本にサッカーを持ち込んだ要の方が熊野出身だそうで、その方に敬意を表しての八咫烏のシンボルだそうです。ふむふむ。奥が深い。。。
これは広島のお菓子で、広島の銘菓といえばもみじまんじゅう。写真全部もみじまんじゅう(笑)
長崎カステラ。全部同じ形。。。展示する意味が。。。これ絶対狙ってるな。
とまあ、いったい何個あるん?と全国の銘菓が大集合。見るだけ?と思いきやちゃっかりと売ってるとこもあったり、試食させてくれるとこもあったりで大賑わい。
自分は広島でよその地方の銘菓を買う気にはならないのでパス。そこは譲れない。のもあるけれど人が多すぎてまあ簡単には買えない。
お菓子めぐり館を出たところには、今度は全国のお菓子の販売テント『全国お菓子バザール』があるんだけど、、、無理だ。。。テントに入るのに60分待ちって書かれてあったので止めました。
一番人が多かったのは『夢のお菓子ランド』日本の有名な製菓メーカー、明治、カルビー、ロッテなどの出展が集まったコーナー。
だけど、ただいまの待ち時間120分以上。。。そこまで待つ気力はなかったのでここも断念。
『お菓子の工場』はなんとなく、広島にありがちな雰囲気がしたので広島人の自分はパス。『もみじまんじゅうは必ず貰えるわけではございません』(笑)
できあがる工程を見てからの、できあがり直後のもみじまんじゅうは広島に来てこその特別な経験になるので必ずあげてください。
『広島と世界のお菓子バザール』は菓子博限定お菓子が買えるって聞いてたので、ちょびっと並んで入ってみました。
限定お菓子は広島レモンをうりにしたもの。
菓子博限定の広島レモン×カナダメープルシュガーのにしき堂のもみじまんじゅう。味はお菓子なのでまずいということはないけれど、自分はオーソドックスのこしあんもみじまんじゅうの方が好きかな。
レモン大福。これはおいしゅうございました。
球場跡地にはなんだかんだで紆余曲折しながら残ってる旧広島市民球場のスタンドの一部があるんだけど、スタンドは取り壊しで残したままのボロボロ状態なのでおおやけには見せられず、しきりで囲ってあって、スタンドの前をちょこっとカープっぽくしてありました。
しきりには小窓がついてて、小窓からのぞくとこんな感じ。うまいことやってます。
武闘場の上はテイクアウトのお菓子販売コーナー。自分の注目は復刻版クリームぜんざい。自分はたいして思い入れはないんだけど、職場の50代のおっちゃんが”菓子博で名店のクリームぜんざいが復活”というニュースを聞いて絶叫していました。
隣に比べてこの人気のなさは。。。
でも、クリームぜんざいそのものは、ほどよい甘さで昔なつかしい味ですごくおいしかったです。2つ食べたし(笑)
原爆ドームをかたどった最中をそえたのはかなりの勇気。これでよく販売許可がおりたな~と。というか個人的には、これNGでしょと思う。
原爆ドームは他都市の人から見れば、広島の観光スポットにすぎないけれど、広島の人にとっては原爆の悲惨さを伝える建物と広島観光ビジネスの重要建物のドロドロとした思惑が渦巻いててなんと言ったらいいやら。
広島の誇り、世界遺産”原爆ドーム”。実際のところ広島市、広島県の平和ビジネスでそうなってしまってはいるけれど、そんなことおおやけに言おうものなら、そりゃあもうぶん殴られます。
市民球場跡地をどうするかであーだこーだとなってるけど、原爆ドームについてはその比じゃない。旧広島市民球場跡地が原爆ドームの目の前ということであーだこーだとなってるふしもあるけど、まあほんとに難しいところ。
それを書き出すときりがないので。
次は球場跡地の北側の方へ行ってみました。
個人的に衝撃の絵。おぅおぅ!広島では都市公園の中で宝くじ売りようるぞ!どういう教育しとんな。しかも子ども達も宝くじ買いようるぞ!
広島の子どもたちの憩いの場、広島市営のファミリープールの入り口でひろしま菓子博限定の宝くじが売られてました(笑)『全国菓子大博覧会・広島記念宝くじ』だそうです。なるほど。こういう財源の確保方法もあるってことか。
この宝くじは、第26回全国菓子大博覧会・広島を記念して広島市が発売し、その益金は、第26回全国菓子大博覧会・広島の運営および他の地方イベントの進行のための資金にあてられます。とのこと。
いろんな宝くじそのものが、国や地方の財源の一部っていう意味合いが日本では強いので、まあこれもありではある。けど、なんてベタなやり方。。。
ファミリープールの北側には『ちゅーぴーCAFE』。お客さんがほとんどいないのは離れにあるからかな?
ここで牡蠣アイスなるものが売られてて、妙に興味をそそられました。量の割には値段がちと高めだけど、おいしかったです。牡蠣の味?というか海の潮の香りがするアイスでした。
人で賑わうハノーバー庭園。旧広島市民球場が現役のころでもここにこれだけ人が集まることはなかったのでは?
綺麗でほのぼのとしたいい雰囲気の場所です。
広島グリーンアリーナはひろしま菓子博の中で『お菓子のテーマ館・お菓子の美術館』として利用されていました。
”待ち時間60分待ち”という案内にびびりながらも、入場料払って至る所が待ち時間が長くて見なかったで帰るのも嫌なのでここは待ち時間覚悟で突入してみました。
それなりに人は並んでいたけれど、15分ぐらい並んで待ってたら中に入れました。これはラッキー(待ち時間の計算はいったい。。。)
中は写真撮影禁止。
お菓子の美術館ということで、ここではたくさんの工芸菓子が展示。日本の各地域ごとの出展もあって、そこもおもしろいところ。自分の予想をはるかに超える展示品の数にまず驚きました。そのどれもが、へぇ~菓子材料でここまでのもの作るのか~ととにかく驚かされるばかり。
一番の見どころは、広島でもだいぶ前からニュースで取り上げられてた15分の1スケールの厳島神社。壮大です。
しかもガラスでしきってないので、厳島神社からほのかに甘いお菓子の香りが。。。
菓子博が終わった後でも広島市のどこかの博物館にずっと展示しておいてほしいくらいのすごさで魅力ある作品だと思います。
広島市に博物館なんてあったっけ?。。。もしかして、広島城くらい?
お菓子の美術館の出口には、工芸菓子で彩ったケーキの数々。ひとつひとつがほんとに細かくて、なによりもその数に圧倒されます。へぇ~って。
ここに運んでくるだけでも大変そう。
菓子博グッズ売り場にはこんなものが。カープ坊や!と思いきや顔が菓子博マスコットのかしなりくん。とっても上手なコラボレーション。
旧広島市民球場でピッチャーマウンドがあった位置だそうです。
達川もおる!ここはホームベースがあった位置。
まとめ
待ち時間のことで意見が飛び交っているけれど、博覧会なんてこんなもんじゃないのかな。フードフェスティバルだって、行列がすごくて買うのイヤってのもざらだし。大阪のUSJだって人気のあるとこは1,2時間待ちなんて当たり前だしね。
人が少ないであろう日と時間帯を狙っていくと、きっとすごく楽しめるイベントだと思います。
ひろしま菓子博は開催期間が短くて5月12日まで。
来年の2014年に広島では、愛媛と合同で「瀬戸内しまのわ」という博覧会も計画されてます。開催場所は菓子博の旧広島市民球場跡地とは違って、広島県・愛媛県の島しょ部及び臨海部とかなりかなり広め(笑)
開催時期も3月から10月までと長期間。
どんなものになるのかすごく楽しみ。