広島のシンボル、観光スポットとしてのスタジアムということだけど、これはサンフレッチェ広島の試合が開催されるスタジアム+複合施設としてある程度の役割を果たせるとは思います。
だけどもっともっと。
旧広島市民球場は街中ってこともあるけれど、それ以上に広島として重要な意味がある場所。原爆の爆心地近く、そして目の前には平和公園と原爆ドーム。
その流れをくみこんで、広島市のひとつのテーマである平和を発信する街も表現できるようにスタジアムの内外と周辺を少し工夫しました。
原爆ドーム側のスタジアムゲート。
スタジアムのオープン部分の屋根先端には、Theater of Peace and Dreams HIROSHIMAの文字。そしてスタンドに映る平和の象徴の折り鶴。
でっかいHIROSHIMA。
アクセスとして大きな役割があるわけでもないただの通りじゃ、人はこないと思うのでスタジアム横の通りも意味あるものとしました。平和の軸線の通り。隣接するストリートマーケットとも関連させてます。花と緑の街という象徴にもなる通り。
通りの先には、時計塔。平和公園内にも時計塔はあるけれど、あんまし存在感がないので、ここにもってきてみました。時計塔の中には、今この付近にある平和の鐘を移転設置。被爆建築物の金属を溶かして作った鐘で、残すべきものに値する鐘です。
時計塔のデザインは、自分には芸術的センスとかそんなものはないので、現存のモデルそのままで、モデルはロンドンのビッグベン。
時計塔周りの空間はロンドンのピカデリーサーカス風にしてみました。景観としてもスタジアムは利用できるんだよという意味をこめたものです。
以上で、広島市民球場跡地にサッカースタジアムを作ってみた その2 は終わり。
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