サンフレッチェ広島のオフィシャルショップであるV-Pointが移転して以降、ほとんど訪れることがなかった、旧広島市民球場ですが先月から解体工事が始まったという事で、現在はどうなっているのかな？と気になって、少し旧広島市民球場に寄ってみました。
これが現在の旧広島市民球場の様子です。
旧広島市民球場の解体
昔の面影はちらほら見えますが、工事用のシートが正面玄関全体にわたって張り巡らされており、周辺の雰囲気も昔と比べるとどことなしかさみしくなったかな？という気がします。
旧市民球場解体の是非
旧市民球場解体の是非については、広島市議会でもめにもめて、一度否決された後、再度可決されたというニュースを聞きました。それほどまでに解体反対の意見が多く出ていました。サンフレッチェ広島関連では旧広島市民球場を解体せずに残してサッカー専用スタジアムとして再利用しようとする動きもありました。確かにこの場所にサッカー専用スタジアムができれば素晴らしいことではあると思うけれど、老朽化が球場移転のひとつの理由であったことから、それを再利用しようと意見を通すのはかなりの無理があるのでは？というのが自分の意見です。
サッカー専用スタジアムとして再利用するというのは一例で、戦後復興の象徴だから残しておきたい、というのが解体反対の大きな理由としてあげられていました。
紙屋町の広島市民球場、そして広島東洋カープに対する愛情は、広島県民にとっては本当に絶大なもの。今の若い人達はそうでもないかもしれないけれど、とりわけ４０、５０歳代の人達にとっては、何事にも変えがたいもの。大事な大事な思い出として残しておきたい。その気持ちは自分も痛いほどよ～くわかります。ただ、何も使う目的がない大きな建物を、そのまま残しておいてどうするのか？それが広島のためになるのだろうか？何も生まれないのであれば、いっそのこととっとと壊してしまえばいい。って自分は夏ごろには思うようになっていました。だけど、実際に解体が始まって、解体の様子を目の当たりにしてしまうと、何だかよくわからないけれど切ない感じもします。
旧市民球場跡地問題
旧広島市民球場の解体自体も問題ではあったけれども、実はその問題自体の最も大きな理由がが跡地問題。今のところ、跡地は公園と商工会議所の新設ということが規定路線のようですが、もうごちゃごちゃしすぎて、これが最終決定なのかどうなのかは理解していません。跡地問題が解決していないのに球場を解体するのはどうなの？というのが解体是非の大きな判断材料であったと思います。
跡地問題をややこしくしているのが、広島市自らが跡地利用の要素としてあげた「にぎわいの創出」という点に自分はあると思います。広島市の説明では、旧広島市民球場自体の存在が広島市中心部の北側エリアと中央部を分断させているということが公園創設の主な理由としてあげられていました。実際に原爆ドームより北側には人はそんなにいません。だけど、これはただ単に人が訪れる魅力あるものがないだけなのでは？という気がします。仮にそうであったとすると、公園を作っても「にぎわいの創出」にはつながらないはずです。
公園を作れば、北側にも人が増えてもっと活気が出ると思っている人ははっきりいって少ないような気がします。というか、そう考えている人はほんと数％かもしれません。だったらなぜ広島市は「にぎわいの創出」と言っておきながら、公園案を押すんだろうか・・・結局のところは、財政面であったり、権力を持った人間の私利私欲が大きく働いてしまっているような気が自分はします。
にぎわいを創出するためには？
あれもだめ、これもだめ、じゃあどうする？もう公園作っちゃおうよというのが今の自分が感じている流れですが、それが良いことなのか悪いことなのかは判断は難しいです。ただ「にぎわいの創出」には間違いなくならないと思います。
「にぎわいの創出」は必須事項。だとすれば、こうしたらいいのでは？というのは自分の頭の中ではすぐに思いつきます。
広島最大の集客スポットは平和公園ではありません。だったら宮島？でもなく、実際のところは昼は本通り、夜は流川。これは間違いないと思います。結局のところは人は個人の物欲と食欲が大きな欲求であるということ。物欲と食欲を満たすための質は必須条件ではあるけれど、「にぎわいの創出」のためには、人欲を満たすものが必要なのではないでしょうか。
広島に進出したいけれど、場所がない・・・という企業は実はたくさんあると思うので、そういう企業にとって、旧広島市民球場の跡地が有効に利用できればいいなと自分は思っています。
余談ですが、今日のテレビを見ていてびっくりしたんだけど、東京のアメ横には年末年始だけで２００万人以上の人が訪れるそうです。広島市が目標としている「年間１００万人」・・・・ちっちゃいちっちゃい。
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