エピローグ


旅行から帰った翌日の広島ビッグアーチでのサンフレッチェ広島vs浦和レッズ。

おぉ!おぉ!負けてないよ。広島ビッグアーチの雰囲気はエミレーツスタジアムにも、カンプノウにも負けてない。サッカー後進国と言われてる日本のJリーグで、しかも日本の中心、東京からはかなり離れた広島の地でもサッカー熱は、ヨーロッパの本場に負けてない!

と、思った。

でも、それは広島ビッグアーチで、サンフレッチェ広島サポーターが集まるB6ゲート周りのスタンドの中での話し。B6に集まる人達って、スタジアム全体から見れば10%程度にすぎない。

スタジアム全体ではどうだろう。浦和戦の2週間後の広島ビッグアーチでの鹿島戦はB6以外のシートで試合を見てみました。

なるほど。寿人が「もっとサッカーを見る目を持って欲しい」と言うのもわかる。エミレーツスタジアムやカンプノウのように、みながみな、サッカーを集中してみる、という雰囲気は、今の広島ビッグアーチにはない。どっちかというと、週末のレジャー感覚で、ビッグアーチのスタンドでのんびりして、ついでにピッチで選手がサッカーしてる様子をただ見るという感じ。寿人の「ヨーロッパのようになるには時間がかかる。」という言葉も確かにその通り。

サンフレッチェ広島のB6に集まるサポーターの歌うチャントや、反応はスタジアムの雰囲気のひとつではあるけれど、それだけでスタジアムの雰囲気が、決まるわけじゃない。大きいのは、やっぱり、スタジアムに集まった観客全体の反応。

と言っても、そもそも、日本にはスタンディングオベーションや拍手をするっていう文化がないからね~。簡単じゃない。また、ここは日本だから別にヨーロッパを目指さなくても・・・・ってのもある。

でも、迫力があって、見ただけでもおもしろそうなのはヨーロッパのスタンドと試合の雰囲気。それにスタンドの雰囲気はホームチームを後押しする。エミレーツスタジアムでは、あのACミランがアーセナルに手も足もでなくなる。カンプノウではブンデスリーガで強豪に数えられるレバークーゼンがまるでプロとアマチュアがやってるような試合をしてしまう。チームの成績も考えたらスタジアムの雰囲気作りは抜きにはできない。なにより、サンフレッチェ広島の選手が望んでサポーターに期待していること。だから応えたい。

まあ、ヨーロッパ、ヨーロッパって言うけど、B6に集まる人だって、サッカーの本場ヨーロッパでこうやってるからっていうわけで、試合を見ながらリアクションしてるわけじゃない。試合を見ながら、本気でサンフレッチェ広島を応援してるからこそ出る反応。チャントがうんたらかんたらとかもあるけれど、いざ試合となれば、そんなもんどうでもいい。チームを応援するためにみんなで歌うし、選手のプレーに大きく反応し、少しでも応援するチームにがんばってもらおうとする。

日本とかヨーロッパとか関係なく、サッカーに目が肥えた人がスタジアムに多くなると、自然とヨーロッパみたいな雰囲気になるんじゃないかなと思う。そして、その雰囲気がホームチームに圧倒的に有利な状況を生むと。

それで、サンフレッチェ広島が強くなるか・・・・・・というのは、なんともいえないところ。

広島にサッカー好きを増やして、スタジアムの雰囲気を作るには?

とりあえず、とっととサッカースタジアム作って(笑)

って、サッカースタジアムでなんとかなる問題ではないだろうと思うかもしれないけれど、自分は、今のサンフレッチェ広島のフロント、選手、チーム、サポーターなら、サッカースタジアムさえあれば、今よりも、サンフレッチェ広島が勝てるような雰囲気を作ってあげられる自信がある。誰もがサンフレッチェ広島の試合の雰囲気すげえ!って言えるような雰囲気を作れる自信がある。サンフレッチェ広島の試合の雰囲気に感動して、広島市民、広島県民が、地元にプロサッカークラブがあることを幸せに思って、広島の人々が、今よりもっと毎日の生活に幸せを感じられるようにさせてあげる自信がある。

だから、サッカースタジアム作って!

といってもすぐにできるものじゃないので・・・・

なので、今できることとして、すぐに思いつくのは、とりあえず、サンフレッチェ広島の情報ネタが少ないかな~と。

人気っていうのは、過去の例を見ると、人の口コミから始まって、そこからテレビや新聞、雑誌などが食いつくのが始まり。そういうことから、今のサンフレッチェ広島サポーターができるのは、日常の会話やネットでサンフレッチェ広島の話題をもっともっと広げないといけないかなと思います。

クラブももっともっとサンフレッチェ広島の情報を気軽に入手できるように発信するべき。サンフレッチェのスマートフォンサイトを見てれば毎日飽きないぐらいのサンフレッチェ情報は入ってくるけど、月額315円の有料だし・・・・

これは、はっきりいって、新規サポーターを遠ざけてるのでは?と思うこともあります。今のサンフレッチェ広島のスマホサイトぐらいの情報量ならば、アーセナルのホームページでは無料で公開されてる。

youtubeのサンフレッチェチャンネルでも最近、んん?・・・・って思うことがある。

動画の最後に、「詳しい映像は、TSSサンフレッチェ広島公式スマートフォンサイトをご覧下さい。」って出る。確かにスマホサイトにもっと長い映像があるけれど、サンフレッチェチャンネルで、それを見た人はどう感じるだろう。そうなん、じゃあサンフレッチェ広島のスマートフォンサイトを見てみよ。って思う?

自分はふざけんなめんどくせえ(笑)と思いつつスマホサイトを見ると、動画が重くて見れたもんじゃない。めんどくせえに追い討ちをかけるようにめんどくせえ。

ここ数年のサンフレッチェには、こういうせこい商売根性をすすめてるみたいな雰囲気が、試合会場にもある。ちょっと危ないぞと。目先の収入を増やすのが目的になってしまってる。目先の観客数を増やすだけが目的になってる仕事があからさまにわかるほど。

目先の利益が大事なのもわかるけれど、もう少し、どうやったらサンフレッチェ広島のサポーターが増えるかな、どうやったら継続的に試合に足を運んでくれるようになるかな、という視点で考えてもらいたい。結果的には目先の利益を追うよりも、サービスを使ったり、情報を調べたりする人の利便性を考えた方が成功してるんだから。

サンフレッチェチャンネルのタイトルも「sanfrecce channel」っていう英語表記だし・・・・。何?外国人向けに動画を公開してるわけ?日本人の誰が、動画検索でsanfrecceって文字を打つんだよ。「サンフレッチェ」だろ!と。サンフレッチェ広島で検索してもサンフレッチェチャンネルの動画なんてひとつも出てこない。その辺りは、クラブもまだまだ稚拙だな~と感じるところはたくさんあります。お金の問題じゃないところでたくさんある。

と愚痴を行っても、はじまらないので。逆を言えば改善できるところはまだまだたくさんあると。失敗や恥ずかしさ、惨めな想いなんて上等。押せ押せで自分もがんばっていく!いつの日かサンフレッチェ広島がチェルシーのスタッフに知られるような存在になるために。アーセナルやバルサのような世界的にすばらしいサッカーチームとして知られるようになるために・・・・

最後に、

Thank you for London, chelsea, fulham, arsenal, wembley, tottenham, barcelona! Grasias! Arigato! Thank you for the wonderful experience.Muchas Grasias! Arigato! Thank you very much ! from Hiroshima.

というのが、まじめなエピローグ。

まじめじゃないエピローグは?

そんなんない(笑)楽しかった!っていうくらい。まあ、ほんとに密度が濃い1週間だった。異文化に触れるのっていいね。なんか自分の殻を破ることができたように感じる。もっと早く行っておけばよかった。

おしまい。

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