バルサvsレバークーゼン 【2012 UEFA CAMPIONS LEAGUE 決勝トーナメント1回戦 2ndレグ】


バルセロナvsレバークーゼン。そんなんバルサが勝つにきまっとるじゃん。って普通の人は思いそうだけれど、そこはやっぱりサッカーの世界。絶対はない。

1stレグはレバークーゼンのホームでバルサが1-3で勝利。結果だけ見ればバルサの完勝。だけど、試合内容は、後半途中まで同点で、バルサが優位に試合をすすめてたのは間違いないけれど、レバークーゼンもやはりブンデスリーガの強豪チームと言えるぐらいの試合はできてた。

で、迎えた2ndレグ。自分としては、2010-11シーズンの開幕戦、香川真司のブンデスリーガデビューとなったレバークーゼンvsドルトムント戦で、レバークーゼンが見せた強烈なサッカーがずっと頭に残ってる。だから、バルサ2点リードで有利な状況ではあると、レバークーゼンの本来もってる勢いが爆発したらひょっとしたら逆転もありえるぞ。ぐらいに思ってました。バラックもいることだし。(残念ながらバラックは怪我でベンチ入りせず)

メンバーもキースリンク、ベンダーといったよく名前を聞く選手がスタメンにいる。

バルサの方も、2点リードしているとはいえ、万が一のこともあるので、当たり前のようにベストメンバー。

ただ、スタジアムのバルササポの雰囲気は終始、バルサが負けるわけ無いじゃんみたいななまぬる~い雰囲気。まあ、スペインっぽいというかなんというか。エル・クラシコ(バルサvsレアル)になるとたぶんまた違った雰囲気になるんでしょう。

試合開始!

スタジアムのバルササポは、100人ぐらいのゴールの裏の人達が日本と同じように太鼓を鳴らしてチャントを歌う。あとの人はじっくりと試合を見るようなスタンス。時折、歌いやすい歌やコールではスタジアム中の人がいっしょになって歌ったり。

試合中は、ひとりひとりのリアクションは小さいけれど、カンプノウの人の数が数なので、ちょっとしたプレーで大きなどよめきになり、ちょっとした拍手もとんでもない大拍手に聞こえる。ちょっとしたチャントでも、ものすごい大声援に聞こえる。マンパワー恐るべし・・・・

ちょっとスタンドの方を見てみると。うぉっ!まさに人の頭でできた壁・・・・人の数だけで圧倒される・・・・

序盤は、DFラインをかなり高めに中盤をコンパクトにしてきたレバークーゼン。なるほど、中盤をコンパクトにして、バルサのパスワークをしにくくして、高い位置でボールを奪ってカウンターってところかな。

レバークーゼンのFW2人もでかい。奪ったら、サイドから早くクロスをあげて、ヘッドでド~ン狙いか。

バルサの方は、そんなの関係ねえよといわんがごとく、いつものような中盤とディフェンスラインでの相手をあざ笑うかのようなパスワーク。いくら中盤をコンパクトにしようが、イニエスタ、シャビ、セスクにはまったく関係なし。なにをいったいどうやったら、そんなキープ力が身につくのかというぐらいボールをとられない。

レバークーゼンのDFラインが高いもんだから、中盤から裏へぽ~んとボールが出て、ペドロ、メッシが怒涛のように、まるでいのししが突進するかのごとくドドドドドドド!とこっちに突っ込んでくる。それを見るだけでの、おいおいと思わず笑いが出てしまうほどすごい。はええ。

パスと飛び出しのタイミングも絶妙でオフサイドもほとんどなし。メッシとペドロの突進にあわせて、後ろから、中盤陣が一気に大量にペナルティエリア内に侵入していき、ゴールを狙う。

そういう飛び出しの形で、メッシが抜け出して、ループシュートでバルサさっさと1点先制。

圧巻だったのはバルサの2点目のメッシのゴール。自分のほんと目の前。左サイドでパスワークを展開するバルサの中盤に対して、逆サイドにメッシがひとりぽつ~んと。で、うまいことボールをつないで、ボールは逆サイドにいたメッシへ。メッシはそのままドリブルでなかへ切り込んでいく。メッシは、ドリブル中、1秒間に3~4回はボールタッチしてる。なおかつスピードにのったまま。そのままドリブルで、中に突進してきたかと思うと、シュンとメッシの足からボールが離れ、そのボールはゴールの中に吸い込まれていく。レバークーゼンのGKも一歩も動けず。

いつシュートを打ったのかなんて早すぎて見えない。こりゃあすげえや。

スタンドの観客からは、メッシ様~というような「メ~シ~、メ~シ~、メ~シ~」というコール。というかお経(笑)

そのお経とバルサの魅惑のパスサッカー、プラス、時差ボケによる連日の3時間睡眠のせいで、前半終了間際から、強烈な睡魔が・・・・

カンプノウなんてそうそう来れるもんじゃない。自分が今座っている場所はカンプノウのシートで目の前ではバルセロナとレバークーゼンという名門チーム同士が、チャンピオンズリーグの試合を闘ってる。そんな状況で寝るなんてバカじゃん。寝るな!

と、自分に言い聞かせながら耐える!まあ、後半の細かい試合展開なんか覚えてないです(笑)

あ、メッシハットトリックだ。またループシュート。そしてまたスタジアムから聞こえる大音量のお経。3-0になった時点で、イニエスタとシャビはお休み。

その後も、バルセロナがこれでもかというぐらいどんどん点をとる。これはいったい何点とるん・・・ついには、スタンドでウェーブも発生。ウェーブとかいつの時代?(笑)みんな楽しそう。

ピケだ。

ゴール裏で太鼓を叩いて、チャントを歌ったり、旗をふったりするバルセロナのサポーター。バルセロナぐらいの人気チームなら、もっと大勢でわーってやっててもおかしくないような気はするけれど、人数はほんとに少ないです。

メッシはついにひとりで5得点。4点目はキーパーのこぼれだまを押し込んで、5点目は、ミドルシュートをズドーンと。ひとりで5得点って・・・・ジュビロ磐田全盛期のゴン中山を思い出しました。サンフレッチェもゴン中山ひとりに4得点くらうっていう試合があったっけ?

あとで知ったことだけれど、UEFAチャンピオンズリーグで1試合に5得点をあげたのはこの試合のメッシが初めてだったらしい。まあ、そりゃないよね。ただでさえヨーロッパの強豪が集まるチャンピオンズリーグなのに。

試合の方は、バルサが7点とったあと、レバークーゼンが1点返して終了。レバークーゼンのゴールはこれもまたすごいゴールで、このゴール後に起こった拍手が、この試合1番の大拍手でした。

試合のトータルの感想としては、世界ナンバーワンのフットボーラーと言われているメッシのすごさを肌で実感。ただ、すごいのはドリブルとシュートであって、パスは・・・パスミスも何回かしてたし。まあ、メッシのすごさもバルサの中盤あってのもの。いたるところのポジションのスター選手がきっちりと良い仕事をしてる。攻撃だけが注目されがちだけれど、奪われたら素早くみんなで寄ってたかって、すぐにボールを奪い返してしまう守備もバルサの大きな特徴。そしてチームとしてのまとまりもある。すごいチームだ。

観客数は、キャパシティ99000人のカンプノウで超満員とはいかないまでもそれでも75632人。

試合終了後の帰りは、行きのまったく逆の通り、歩いて地下鉄コイブラン駅に行き、そこから地下鉄L5でホテルのあるサンツ駅へ。75000人が一斉に帰るなんてどんな大混乱だろと思いきや、スタジアムへ出るのはすんなり。出口が多いからね。

地下鉄に乗るのも、人はさすがにたくさんいたけれど、本数、車両数が多く、カンプノウは地下鉄2路線に挟まれる形にあるので、2つの路線に人が分散し、待ち時間なんてないに等しいぐらいにすんなり。なにこれ・・・・すばらしい・・・・

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